【ブラック企業】『ユニクロ潜入一年』を読んでわかった実態がヤバすぎた!【書評】

オススメの本。
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カギ
ユニクロはブラックなのか?ユニクロ潜入取材ルポがスゴい!どうもカギです!
タヌ
潜入取材のスパイ感が読んでてワクワクするポン!

 

ユニクロはブラック企業なのか?『ユニクロ帝国の光と影』を書いたジャーナリストがユニクロの柳内社長に訴えられた。(ユニクロの訴えは棄却され版元の完全勝利となった)

「悪口を言っているのは僕と会ったことがない人がほとんど(中略)社員やアルバイトとしてうちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたいですね」

それを”招待状”と真に受けたジャーナリストがユニクロに1年間の潜入取材を試みたルポがおもしろい!しかも潜入取材で名前を変えるために、妻と離婚して再婚。妻の戸籍に入りなおして名前を変えるという徹底ぶり!

そんな「週刊文春」の連載で大反響だった「ユニクロ」潜入ルポをもとに、1年にわたるユニクロ店舗への潜入取材の全貌を書き下ろした本、横田増生さんの『ユニクロ潜入一年』(文藝春秋)を紹介します!僕的におもしろかったユニクロ潜入取材のヤバい裏話ベスト3も発表しちゃいますっ。

『ユニクロ潜入一年』ってどんな本?

カギ
本の内容を紹介していきます!

本の内容

ワンマン経営に疲弊する現場を克明に描く潜入ルポルタージュの傑作!

サービス残業、人手不足、パワハラ、無理なシフト、出勤調整で人件費抑制――。「(批判する人は)うちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたい」

そんな柳井正社長の言葉に応じ、ジャーナリストはユニクロの店舗への潜入取材を決意。妻と離婚し、再婚して、姓を妻のものに変え、面接に臨んだ――。

読む者をまさにユニクロ店舗のバックヤードへと誘うかのような現場感に溢れたルポルタージュである。気鋭のジャーナリストが強い意志をもち、取材に時間をかけ、原稿に推敲を重ねた読み応えのあるノンフィクション作品が誕生した。

(引用:文藝春秋BOOKS HP)

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著者の横田増生さんとは

これまでにAmazonやヤマト運輸に潜り込んでルポを書いてきた著者。「潜入取材の達人」。今回ユニクロへの潜入は、すでに前著『ユニクロ帝国の光と影』が裁判になっていて、決算会見や取材がNGになっているため素性を隠すために、いったん妻と離婚して再婚し、妻の旧姓に名前を変える。50代の男がユニクロでアルバイトの面接をするところから攻防が始まる。

カギ
1年間で3店舗、イオンモール幕張新都心、ららぽーと豊洲、新宿ビックロでアルバイトをしながら日々メモを取り続け、1年で30冊になったみたい!

 

『ユニクロ潜入一年』のもくじ

  • 序 章 突きつけられた解雇通知
  • 第一章 柳井正社長からの〝招待状
  • 第二章 潜入取材のはじまり
  • イオンモール幕張新都心店①(二〇一五年十月~十一月)
  • 第三章 現場からの悲鳴
  • イオンモール幕張新都心店②(二〇一五年十二月~二〇一六年五月)
  • 第四章 会社は誰のものか
  • ららぽーと豊洲店(二〇一六年六月~八月)
  • 第五章 ユニクロ下請け工場に潜入した香港NGO
  • 第六章 カンボジア〝ブラック告発〟現地取材
  • 第七章 ビックロブルース
  • ビックロ新宿東口店(二〇一六年十月~十二月)
  • 終 章 柳井正社長への〝潜入の勧め〟
カギ
オススメは潜入取材をはじめるドキドキ感がある2章までと、一番おもしろいのは7章の新宿ビックロで潜入取材の過酷さとバレるところまで!
タヌ
3章のユニクロバイトつらいあるあるもおもしろいポン!モンスタークレーマーってどこにでもいるんだポン……

 

『ユニクロ潜入一年』のヤバい裏話ベスト③を発表!

個人的におもしろかったヤバい裏話ベスト③を発表していきます!

モンスタークレーマーとか、ユニクロ柳井社長の会議でのトンチンカンな発言がわかるユニクロ内部資料の話とか、ユニクロスタッフは売り場にある服しか着ちゃダメだから自己負担で買わされるとか、いろいろおもしろいのが本にはあるんですが、今回、「ユニクロ」「ブラック」とい視点でぎゅっとしぼってベスト3にしました!

それではどうぞ!

③位 人件費を削らないとユニクロが倒産するという嘘!

ユニクロでは5月と11月に感謝祭というセール期間があります。ユニクロではこの期間の売上げが年間の売上げに大きな影響を及ぼすので、現場の社員だけでなく本部の社員までかり出される一大イベント。

学生や主婦のアルバイトも半ば強制的に、シフトに入れられてしまい、心を壊すほど疲弊するスタッフも多数出るそうです。

そんなユニクロ感謝祭の販売実績が悪いとユニクロは人件費を削って年間の利益のバランスをとろうとします。以下はは実際のユニクロ社員が朝礼で言った言葉です。(『ユニクロ潜入一年』本文より)

「感謝祭の四日間は、皆さん大変がんばっていただいたんですけれど、全社的に不振で終わっています。いろいろ経費をかけたんですが、なかなか結果が出なくって。結論として、ちょっと経費を削っていかないと、下手したら会社が倒産してしまうというぐらい、危機的状況に陥っています。(中略)今やらなければいけないことは二つ。一つは売上げを取る。二つ目は経費を抑える。なので、今週はスタッフの皆さんの出勤をちょっと削らせていただきたい、と思いますので、ご協力をお願いしたいです」

で、実際のユニクロってそんなに潰れそうなの?って話なのですが、その時期の決算をこちらも本文から引用させていただくと。

2016年8月期の決算を見ると、国内ユニクロの売上高が、約八千億円と過去最高を記録。人件費は876億円。それに対し、営業利益は1000億円超(中略)内部保留は3400億円以上あり、これだけで国内ユニクロ事業の人件費の7年分の蓄えに相当する。さらに年間配当金として、国内ユニクロの人件費の半分に相当する350億円超を支払っている。つまり、11月の感謝祭の売上げが悪かったくらいでは、人件費を削る必要のないほどの超優良企業なのである。

 

ユニクロに限らず、いろんなバイトでシフト調整されることってあると思うんですけど、繁忙期だけ脅すようにシフトに入れさせて、閑散期には、倒産すると嘘をついてシフトを減らす。こういうのってずっと続くんでしょうか?

時給1000円の主婦や学生は利益コントロールのための従順で変動可能な経費なのでしょうか?人件費は他の削れる経費と同じじゃないですよね?

 

②位 ユニクロは宗教だ!

著者がユニクロの地域社員への匿名取材からユニクロ教の実態が浮き彫りになっています。(以下、『ユニクロ潜入一年』からいくつか抜粋)

  • 「ユニクロではすべてがマニュアル通りに行動することが大事なんです。自分で考えて接客しようとすると、余計なことはするなって、怒られることが何度もありました。」

  • 作業が10分でも5分でも早く終わると、インカムで指示者と呼ばれる店舗全体の進行管理をしている担当者に、次はどんな作業をすればいいのかと指示を仰ぐ。自分の判断で作業を進めると、指示者から怒られる。

  • 顧客への対応を手厚くしていると、「無駄が多すぎる。あそこまで時間をかける必要はない」と何度も詰問された。

  • 「辞めていく人はゆとり世代、自分に甘い人はユニクロではつづかないなど、自分たちはエリートで、ユニクロでつづかない人は怠け者といった話を繰り返し聞かされました。」

 

もはや”ユニクロ教”めいてきました!これもほんとユニクロに限らず、いろんな会社であるんじゃないでしょうか?

その会社の”やり方”で仕事ができなくても、きっと自分にあった仕事って絶対あると思うんです。僕も何事も自分で決めたい性格なので、この地域社員さんみたいな経験あります。とあるコールセンターのアルバイトとか自主的に動きすぎて二日でクビになりました。従順な教徒スタッフでいることのできない人は、苦労してでも自分で発信、主張できる仕事をしたほうがいいと思います。

カギ
人には向き不向きがあるけど、この人は優秀でこの人は劣っているなんて考え方は、絶対におかしい!

 

①位 狐と狸の化かし合い!〜新宿ビックロでの面接

著者が潜入取材で勤務した最後の店舗が新宿のビックロ。ビックロは日本で一番しんどい店舗と言われているそうです。慢性的な人手不足とパワハラの嵐!ここでのバイト潜入取材の話が一番おもしろいのでオススメです!

著者がバイトの面接をするところからすでにパワハラ炸裂で(まだバイトでもないのに)、ちょっと何言ってんだこのユニクロの店長と笑ってしまいました。(以下、『ユニクロ潜入一年』より)

総店長は勤務時間の欄に私が「午前9時から午後11時30分まで」と書いたところから突っ込んできた。「どうして朝一番の7時半から出勤できないのか」と。

(中略)「朝は子どもと一緒に朝食を食べてから働きたいと思います」と答えると、「プロとして働くのに、お子さんとの朝食を優先させるのはどうなんですか」と突っ込まれる。

カギ
えっプロ?時給1000円のアルバイトですよ?そもそも銀座と並んで、日本のユニクロツートップの一角、新宿ビックロのバイトの時給ってたった1000円なの!?って話ですよね。

 

さらに総店長は土日のみの出勤にしたいという著者に、「平日も出勤するように」「平日出勤しないとキャリアアップできないよ」と強要。すると著者は、土日に人が欲しいのを知っていて、あえて「平日二日の出勤」でもいいと切り返す。すると総店長は「土日の出勤はありがたいんですよ」と一歩引く。

妥協点で土日と平日一日のシフトに決まり、面接は狐と狸の化かし合いの展開に。こんどは、「12月31日と元日は一人暮らしの父親が九州から上京してきて年末年始は一緒に過ごすことが恒例となっているから休みたい」と言うと

「それじゃあ、12月31日の午前中だけとか、1月1日の夕方だけとか働けませんか。私も関西に一人で暮らしている父親がいますが、小売り業の宿命で、ここ何年も正月を一緒に過ごしていないんですよ」と総店長は詰めてくる。

結局、大晦日か元日のいずれかを必ず出勤するという条件を、無理やり飲まされたところで威圧感十分の面接は終わった。1時間かけて、総店長は少しでもビックロにとって有利な労働条件を私から引き出そうとし、私は私でウソをつくことなく、さらに潜入取材という目的に気づかれることなく雇われようとしていた。

カギ
時給1000円のバイトに家族より仕事が大事だろ?プロなんだから!と押し付けるというユニクロのリアル!

 

まとめ!潜入取材ってワクワクするからおもしろい!

『ユニクロ潜入一年』はイオンモール幕張新都心、豊洲、新宿ビックロを舞台に、50代のジャーナリストが名前を合法的に変えてまで行ったバイト潜入取材です。

この本の一番のおもしろみは、覚悟を持って取材をしているからたくさんの本音が詰まっているのがおもしろい!

ユニクロが実際どこまでブラックなのか、ブラックだと思っている社員、元社員、従業員人だけの取材だとちょっとバランス悪いなというのは読んでいて感じました。逆の視点から見たらどうなんだろう?

とはいえ、サービス残業は当たり前のようにあったという事実も書かれているので、働いている人が、こういう本の影響で、少しでも働きやすくなればいいなと、ユニクロの服を結構重宝している、いちファンは思います……。

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今回紹介した横田増生著『ユニクロ潜入一年』(文藝春秋)は、間違いなく読み物としておもしろいです!スラスラ読めるし、大手企業に潜入取材しちゃうなんて、どうなるんだろうというワクワク感もあって、オススメですよ!

ではでは、このへんで。いつもありがとうございます!カギでした。

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