日常的な飲用としてペットボトルで水を買う機会ってホント多いですよね。
特に家用に置いておきたい水に関しては、自宅まで運んでくれて、スーパー、コンビニで買うよりお得なネット販売でケース買いする人が増えています。
そんな中、2018年5月からAmazonでテスト販売されているラベルレスペットボトルウォーターおいしい水天然水がヒットしているそうです。
アサヒ飲料、ラベル使わぬミネラル水 環境負荷軽減(日本経済新聞)

味や品質で差が出しにくいペットボトルウォーターで、ネット販売でヒットを生まれるって、ビジネスとしてのアイデア・戦略凄くない!?っていう話題を昨日も記事にしたんですが、、、
【関連記事】赤ちゃん用にも最適のキリン「やわらか天然水」がAmazonで激売れのヒミツは?口コミは?【ヒット研究】
今回もなるほどというアイデアが詰まっているので深掘りしてみたいと思います!
目次
【アサヒ飲料おいしい水天然水ラベルレスボトルの特徴】
商品のパッケージからラベルをなくすことで、捨てるときの手間がいらないこと。
そして、ラベルがないから環境に良い。エコ戦略。
この2つが売りでヒットしているアサヒ飲料のおいしい水天然水。
原材料の表記義務は、店頭販売だとペットボトル個々にラベルが必要なのですが、ネット販売だと梱包用の箱に記載すればいいため、ラベルレスボトルが実現できたそうです。

ラベルにはタックシールのみがついていて、従来品と比べると、使用する樹脂料は約90パーセントも削減でき環境に優しいエコボトルです。

ネットで売れるものにつきまとう、検索と比較・オススメ・レビュー
ネットでモノを買う時に、多くの人が検索をします。
なんでも比較、オススメ、レビューをされてしまう時代なんです。
自分も2、3000円のヘッドホンが欲しいと思って、どれがオススメなの?比較サイト、レビューを見まくりました。
そんな経験は誰もがあると思います。
ペットボトルウォーターにしても同じことで、味や品質の差が出しにくい水というモノをどう差別化して、ネット市場における比較・オススメ・レビューのショーケースに並べるかというのがキーになってきます。
そこでアサヒ飲料が出した戦略とは、見た目+エコでした。
ペットボトルウォーターがネットで売れる背景を利用したアサヒ飲料とキリンのアイデア合戦
水ってスーパーやコンビニで食材や日用品と一緒に水を買うとかなり重い。。。
特に主婦には日々の買い物が少しでも楽にしたいものです。
そういう背景があり、自宅まで宅配してくれるペットボトルウォーターは、主婦層や女性を中心に購入者が多いようです。
そこでアサヒ飲料は、ネット販売だからできた見た目の差別化アイデアを採用したんです。
それがラベルレスです。このように見た目で全然違うから目につきます。これによって大きく他社メーカーとの差別化ができます。
- ラベルを剥がさず捨てられる主婦・女性の家事の軽減
- ラベルがない分、環境に優しくてエコ。
- 見た目の差別化と手間の軽減で、品質で比較しにくい商品を選ぶ理由になる
これにさらに「いろはす」などであったエコ戦略につながっていくという、見事なアイデア!
「ラベルを剥がさなくていいんだ」「手間が省ける」という評価を狙ったものではあるんですが、「そのまま捨てても罪悪感がない」というところも結構ポイントなんですよね。
だってラベルなんてわざわざ剥がして捨てます?そんなこと言ったら怒られそうですけど、実際そうだったりするじゃないですか?
そういう剥がさず捨てる人にも、これだと最初から”ない”ので、捨てる時に少しの罪悪感もなくなっていいですよね!
ラベルがないという見た目の差別化というアイデアから全てがエコにつながって行きます。
【エコは売れる】
水に限らずエコ商品って結構選ぶ理由になるんです。
うちの電気も東京電力をやめて、どこの電力会社にしようかと思って色々比較サイトを見たんですけど、多少のキャッシュバック的なことや料金の違いはあれど、もはやどれがいいかわかんないレベルで僅差で、結局原発・火力発電を利用しないエコ発電をしている電力会社にしました。
普通に生活しているだけで、エコになるんなら、その方がなんかいいことした気分になるから、それだけです。
要はエコってビジネスなんです。売れるんです。
【キリンの「やわらか天然水」の場合】
一方、昨日記事に書いたキリンも同じように、見た目の差別化がアイデアの入り口です。
このようにラベルに商品名(広告効果)を排除して、女性が持ち運びたくなって、インスタ映えしそうなオシャレ路線でヒットしたのが、「キリンやわらか天然水」です。こちらもネットで水を選ぶ理由、買っているのは誰か?というところにうまくフォーカスしていて、なるほど!というアイデアが詰まっています。
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アサヒ飲料おいしい水天然水ラベルレスウォーターから学ぶネットビジネスとしての差別化

日常的に飲む味のない水だけど、味のある販売戦略・アイデアがたくさん詰まっています。
どうやったらモノが売れるか?評価されるか?
それは、、、
- いかに異なっているか
- +αの理由を添えてあげる
この2点が結構重要。
アサヒ飲料もキリンも、味や品質に差が出にくいペットボトルウォーターの外側に差別化を施すこと、そして、エコだったり、オシャレだったり、選ぶ理由を添えてあげる。こ2点を意識することでモノって売れるんです。
全然関係ないようですけど、意外とつながる話で、女性を口説くテクニックも似たような話があって、差別化として、他の男性がしてこなかったようなデートプランで差別化をする(夜景が綺麗に見えるレストランとか)、一晩過ごす言い訳・理由を用意する(終電がなくなった、酔っ払いすぎた、家に可愛い犬がいるとか)が必要かつ鉄板と、どこかのナンパ師が言ってましたよ!!