今、《大人も泣ける絵本》がアツい!最近ではお笑い芸人のキングコングの西野さん、タレントのDAIGOさんも絵本作家としての一面が話題になっています。また絵本ではないのですが、児童文学のノーベル賞といわれるアンデルセン賞を、日本人が相次いで受賞したことも話題です!じつは、日本の子供むけ文芸作品って凄いんです!
そんななか、2015年に刊行された『ママがおばけになっちゃった!』シリーズ(講談社)が大人も泣ける絵本と話題になり、異例の55万部を突破して話題となっています。
絵本って子供の読み物なんじゃないの?というかたも多いと思いますが、今、大人が読んでも泣ける!おもしろい!という絵本が増えているそうなんです。
しかし、シリーズ3作で累計55万部突破の絵本『ママがおばけになっちゃった!』のAmazon評価が賛否両論すぎると出版元の講談社自体も話題にしていたので、今回は一体どんな絵本なのか深堀りしてみたいと思います!
目次
大人が泣ける絵本『ママがおばけになっちゃった!』ってどんな本?

《作者:のぶみさん》
作者は、絵本作家ののぶみさん。1999年に絵本作家としてデビューして、これまで160冊以上の絵本を出版されています。 代表作に『ママがおばけになっちゃった!』シリーズ、『ぼく仮面ライダーになる!』シリーズなど。

《『ママがおばけになっちゃった』のストーリー》
突然の交通事故で亡くなってしまったママが、4歳の息子のことを心配し夜12時をすぎるとおばけになって現れます。はじめは悲しんでいた息子がやがてママの死を受け入れて成長していく、というストーリーです。
ママは、くるまに ぶつかって、おばけに なりました。「あたし、しんじゃったの? もう! しぬ ときまで おっちょこちょいなんだから!」
とつぜん、”おばけ”になってしまったママ。いちばん心配なのは、4歳になる息子のかんたろうのことです。よる、12時をすぎると、かんたろうの部屋に現れて……。
生まれてきてよかったこと。いいところも、ダメなところも、かぞえきれないくらいの「好き」でいっぱい。ママは、これから生きていくかんたろうを励ましながら、じっくりと話をします。かんたろうも、ママへの思いを伝えながら、ちゃんと前を向いていきます。
おもわずクスッとわらってしまう、でも、ホロリときてしまう。「このこ、わたしがいなくなったら、どうなっちゃうの?」親子なら誰でも抱いている大切な気持ちが、ぎゅっと詰まった絵本です。
(引用:講談社公式HP)
『ママがおばけになっちゃった!』がヒットした理由は「子供が嫌がる絵本」だったから!
シリーズ累計55万部のヒットの背景は、「子供が嫌がる絵本」だったから!
- ママが事故で死んでおばけになってしまうという衝撃の絵本。子供に読み聞かせをすると子供はかなり嫌がっちゃう!
- 絵本を読んで泣いたり怖がったりするのはママが大好きだという証拠!
- 絵本を読んだ後、ママから離れなくなってしまう子もいるそう!
- 家族の大切さを改めて考えさせられる1冊!
- 子供のいる家庭から波及し、親子の感動物語として泣きたい大人が次々と買い求める現象が!
Amazonランキング絵本部門①位『ママがおばけになっちゃった!』の口コミが賛否両論すぎる!
大反響&賛否両論!Amazonランキング大賞2015 絵本・児童書部門1位を獲得しているんですが、その反響は賛否まっぷたつなんです!

子育て世代に圧倒的に支持されており、また大学生などの若年独身層からも、肯定的なつぶやきがされています。しかし、それとは逆に否定的な書き込みをされている方もいます。(講談社)
【Amazonレビューでの肯定的な反応】
- 「いつか、子どもには、死に対する考え方をもってもらい、生きるつらさをのりこえながら、幸せに生きてほしいなと思いました。」
- 「本当に素晴らしく、凄い絵本だと思います。大好きなお母さんが死んじゃう話でうちの子供たちにもまだ難しいかも知れないが、何度も読んでるうちに是非感じてほしい。」
- 「久しぶりに絵本を読みました笑えるし、号泣できるしかんたろうくんの心の成長も分かる私は子供はいませんが、母もこんな気持ちなんだろうなぁ、って愛おしくなりました(^ ^)」
- 「クスッと笑える所あり、もちろん感動もあり。5歳の子供に読んであげながら泣けてきてしまいました。子供にはもちろん、全国のママ達に読んでほしいです。親子の絆考えさせられますね。」
【否定的な反応】
- 「全てが大人の受けを狙って書かれているように思います。死とは、こんなに軽いものではないです。」
- 「この子私がいなくなったらどうなっちゃうの?と、考える大人向けの絵本です。子供の可愛さ健気さ逞しさにホロっとしたい大人向けの本です。子供に与える絵本ではありません。」
- 「人気絵本だけど、うちは無理でした…。人の死をこんな風にギャグめかして描くのって、受け入れられないです。」
まとめ!賛否OK!大人も楽しめる絵本ブームはまだまだ続くと思う!
大人も泣ける絵本としてシリーズ3作で累計55万部のヒットとなった『ママがおばけになっちゃった』。賛否はありますが、あくまで子供向けに書かれているものです。だから難しく考えずにスラスラ読めるし、クスッとできる会話のリズムもあり、生きること死ぬことについて考えさせられ場面もあり、しんみりしちゃうところも……。
絵本業界で、これだけ話題性のあるものが出ていること自体もおもしろいし注目だと思います。一度読んでみて、肌で感じてみてほしい一冊です!
賛否があって分野って成長していくので、今後も子供向けだけど子供向けだけじゃない、新しい絵本がどんどん生まれていくんじゃないでしょうか?
ではでは、このへんで。いつもありがとうございます。IJでした!