医学的な座禅について勉強した結果【うつ・ストレス・生活習慣病VS座禅】

オススメの本。
スポンサーリンク
IJ
毎日座禅で頭も心もスッキリ!どうもIJです!
タヌ
今日は医学的な座禅のお勉強っすね!

 

忙しい日々の朝活にもぴったりな座禅。短時間で座るだけ、そんな座禅ってどんな効果があるの?という疑問を持つ人は多いと思います。

前回の記事で、ネルケ無方さんという和尚のお話をまとめましたが、今回は医者が語る座禅についてのまとめです!スピリチュアルなものなんじゃない?と思っていた座禅が、医学的にどんな効果があるのかというお話です。

僕も30代になってから、健康志向が強くなって、いろいろな健康法や健康にいいものにトライしてきたんですが、今回、浜松医科大学名誉教授の高田明和さんの本『一日10分の座禅入門 医者がすすめる禅のこころ』という本を読んで勉強してみた結果、健康にも座禅が期待できそうだ!思いました!

夜眠れない、生活習慣病が気になる、うつ病の不安、などなど、気になっている方にオススメです!

【座禅の方法はコチラの記事へ】

 

目次

『一日10分の座禅入門 医者がすすめる禅のこころ』の内容

浜松医科大学名誉教授、高田明和さんの本に書かれていたことをまとめるとこんな感じっ!

ざっくりいうと
  • ストレス社会、うつ病と座禅
  • 高田先生の座禅体験
  • 高田先生流の座禅術
  • 医学的なストレスのメカニズムと生活習慣病の発生理由
  • ストレスを軽減するための座禅
  • 座禅が鬱病に効く理由
  • 座禅と睡眠効果

 

個人的に、なるほどそうだったんだ!と思ったのは、医学的なストレスのメカニズムですね。ストレスを受けると人はどうなるのか?それに対して座禅はどう効果があるのか、というお話です。

 

健康の大敵はストレス!座禅とストレスついてわかった④つのこと

ストレスがなんとなく健康に悪そうだと思っていたんですが、その理由が結構はっきりと医学的に書いてあったので、その辺も含めて、本の感想を4つにまとめてみました。

  1. ストレスのメカニズムとうつ病を誘発する「歪められた考え方」
  2. ストレスが引き起こす病気 生活習慣病など
  3. 座禅が病に効く理由
  4. 座禅が朝活にいい

詳しくどうぞっ。

 

①ストレスのメカニズムとうつ病を誘発する「歪められた考え方」

【ストレスがうつ病を誘発する】

  • ストレスに襲われると、その反応として脳内に血液中のブドウ糖の量を多くするコルチゾルというホルモンが放出される。
  • もともとストレスとは古代人が狩猟で大きな動物を倒すときは、敵対種族との戦いの際、引き起こされる恐怖・憎しみ・怒り・闘争心などによってもたらされたと言われる反応。
  • で、戦ったり危険を冒したりする時には、筋肉を使う必要がある。
  • その筋肉のもっとも有効なエネルギー源がブドウ糖。
  • だから、ストレスに襲われると、脳からコルチゾルというブドウ糖の量を増やすホルモンが出る。
  • しかし、強度のストレスが続くとコルチゾルが絶え間なく出ている状態になってしまう。
  • このコルチゾル、筋肉には効果的だけど、脳細胞の働き(セロトニンとか)を抑えてしまうという一面もある。
  • 頭が働かない。ものが覚えられない。精神が集中しないという現象が起き、うつを誘発してしまう。

 

とざっくり書くとこんな感じなんですが、人間のストレスってもともとは古代人が狩猟や戦うときに、筋肉にエネルギーを与えるための脳の反応だったんですね!でも、現代社会では、狩猟や戦いじゃなくて、会社や人間関係などで年中ストレスを受けてしまい、脳のホルモン調整機能が壊れてしまうってことですね。結果、脳の働きが抑えられてしまう。

そうか、人間のストレスって筋肉を必要とするとき以外は本当は必要ないものなんだ。

 

【歪められた考え方】

また僕たちにとって当たり前の考え方が「歪められた考えた方」という話もおもしろかったです。

  • うつ病研究をしているアメリカ・ペンシルベニア大学の精神科のアーロン・ベックの話。
  • 何事も「白か黒」で判断するというのは歪められた考え方、間違った常識。
  • 成功する時は気分がいいですが、失敗すると、自分はダメだ、なんであの時ああしたんだ、と「自責」の念にかられる。

 

「白か黒」という判断基準が強いとうつ病に陥りやすいというのは、なるほどと思いました。うつ病じゃなくてもそうですけど、成功か失敗かって、他人の価値観じゃないですか?それでお前は黒!俺は黒?なんて思って落ち込むことはないんだと思います。

自分の成功は自分の成功。自分の価値観は自分の価値観です。自分で決めて生きればいいんです。僕は、たとえうまくいかないことが起きてしまっても、それは成功の前段階くらいにしか思っってないので、「白か黒」じゃなく「白か白」しかありません。

「黒」に支配されると危険だというのを本能的に感じているのかもしれません。アーロン・ベックさんの言う「白か黒」で判断する社会は、「歪められた考え方」というのはすごく共感できました!

 

②ストレスが引き起こす病気 生活習慣病など

  • ストレスを受けるとコルチゾルが出て筋肉強化のためブドウ糖を多く出してしまうことから、動脈硬化や糖尿病の誘発のおそれ。
  • ストレスでコルチゾルが出ることで脳の働きが抑制。うつ病や睡眠障害、記憶をを司る脳の海馬への悪影響から認知症の誘発のおそれ。

 

僕の祖父は昨年99歳で亡くなったんですが、しかもあと何日かで100歳だったんですが、死ぬまで大きな病気もなく、好きな山を駆けまわり、酒を飲み、肉を食べ、嫌いな野菜は全然食べないという人でした。母の話によると医者がなんでこんなに長生きなのか調べにきたそうです。

で、結果、どうやらこの人は全然ストレスを受けない性格だからじゃないか?って話になったそうです。

病は気からとも言うように、ストレスってほんとにあらゆる病気を引き起こしてしまうんですね。単純に気分が滅入って病気にでもなってるのかと思ったんですが、脳内のホルモンの調整が効かなくなって病気を誘発してしまうという、なるほど論理的な話です。

 

じゃあストレスに座禅がどう効果的なのか。続きます。

 

③座禅が病に効く理由

  • 高血圧、高血糖の人は座禅がいい。理由は心が落ち着くとインスリンが出て血糖値が下がるから。
  • 座禅で姿勢を正すと、筋肉や腱が緊張する。そこから脳の前頭前野に刺激が送られる。前頭前野に刺激が送られることで、脳が目覚める。弱った脳を活性化してくれる。うつ病、認知症予防になる。
  • さらに前頭前野が刺激されることで、今やっていることに心が集中する作用がある。そのため不安や悩み、恐怖などの脳の辺縁系での感情の働きを抑える効果がある。簡単に言うと、座禅では視覚や呼吸に集中するため、不安定な感情から目をそらさせてくれるということ。
  • 眠れないとき、脳のいろいろなところが異常な興奮状態になっている。座禅をして、意図的に姿勢を正し、適切な刺激を前頭前野に送ることで、脳の不必要な興奮状態をただすことができ、眠りにつきやすくなる。

 

姿勢を正すと心も健康になるというのが、ただの精神論じゃないっておもしろいですよね!前頭前野に刺激が送られることで、不安定な感情は抑制され、必要な脳の働きを回復、維持してくれる。これは座禅のときだけじゃなくて、椅子に座っているときでもできるので、姿勢を正すって大事ですね!

姿勢の綺麗な人を見て、好印象を受けることってあるじゃないですか、あれにもこういう理由が一つあるってことですよね。見た目だけじゃなくて、ネガティブな思考を持ってなさそうで、話してみても気持ちいい人だなと感じることが実際に多いですが、姿勢と前頭前野の働きが関係していたのか!なるほどです!

 

④座禅が朝活にいい

僕も記事でも、朝活にお手軽な座禅最高!ってことは書いてるんですが、それの医学的な裏付けも書いてありました!

参考:朝活には座禅最強説!豊川稲荷に座禅しに行ったら人生変わった話

  • 光は脳や身体に効果的。
  • 光を多く浴びるとセロトニン(脳のはたらきをよくするもの)が多く作られることになる。
  • 夜暗くなると、セロトニンはメラトニンという睡眠を誘発するものに変化。つまり天然の睡眠剤。
  • 眠っているあいだはセロトニン神経は活動しないので、消費されることがなく、朝になるとたまったセロトニンをまた使えるので、朝目覚めがいい、気分がよくなる。
  • そこで朝の座禅。
  • 朝、光を窓から浴びて座禅をすることで、姿勢によって刺激が送られた前頭前野が不必要な感情を抑えてくれる。それはつまり、脳の働きを抑制しセロトニンの量を減らしてしまう元凶であるストレスと脳の反応を軽減できる。
  • 座禅によって、心をしずめ(ストレスがなくなり)、脳の働きが回復・正しい状態に活性化。セロトニンの安定が起きる。
  • そこに朝の光を浴びることで、セロトニンの量が増え、より脳の働きがよくなり、不安定な感情に気を取られなくなり、心が安定することになる。

 

仕事に行く前、学校に行く前、家事を始める前、朝活座禅をオススメしてきましたが、太陽光でセロトニン増量&座禅で脳の機能回復・活性化のコラボレーションが起きるということです!ますます朝活座禅オススメです!

朝できなくて、夜に座禅する場合でも、最低でも電気はつけてやったほうが効果的だそうです!

 

座禅最強説というまとめ!

IJ
 座禅やっててよかった! ストレスがなくなれば思考力、行動力もアップやぁ!
タヌ
太陽光を浴びて朝活をしよう!

 

座禅の神秘性で健康になるとか言ってんのかと思っていたところもあったんですが、医者がすすめる座禅を勉強してみると、医学的論理に基づいて、こうだからこうなんだっていうことがわかりました。

どうして座禅をすると、心が落ち着くのか?頭がスッキリするのか?生活習慣病やうつ病への効果が期待されるのか?ストレスと脳の反応から、詳しく理解できました!もっと詳しく知りたいかたは是非本を読んでみるのをオススメします!

高田明和(浜松医科大学名誉教授)『一日10分の座禅入門 医者がすすめる禅のこころ』(角川書店)という本です。

※逆に仏教的な視点、ネルケ無方さん和尚視点の座禅のお話はコチラ⇒参考:座禅本『ただ座る 生きる自信が湧く一日15分座禅』の感想

※【座禅の方法についてはコチラの記事へ】⇒【解説】座禅、はじめよう。座禅のやり方教えます!

 

やっぱり座禅ってすごい!ではでは。いつもありがとうございます!座禅ストのIJでした!

スポンサーリンク

人気コンテンツはこちら!