忙しい毎日で疲弊していく自分を変えたい、何かお手軽な朝活をはじめたい、そんな人にオススメなのが、ただ座るだけで心も身体もスッキリな座禅。
僕も豊川稲荷の座禅会体験で、知識ゼロからの座禅をしてから、毎日シャキッと過ごせているような気がします!
こちらの記事も併せてお読み頂くと座禅の素晴らしさが伝わるかと!
そんな知識ゼロからの座禅を体験して、もっと座禅を知りたい!と思って、本を読んでお勉強!忘れないうちにアウトプットしておきます!「座禅」って何!?について一緒に学んでいきましょう!
目次
『ただ座る 生きる自信が湧く一日15分座禅』の内容
座禅について知りたいと思い、Amazonでネルケ無方さんの『ただ座る 生きる自信が湧く一日15分座禅』(光文社新書)をポチってみましたよ!
どんな内容かというと……
- ドイツ人住職が座禅に出会った少年時代の話
- なぜ、座禅を勧めるのか?
- 座禅との向き合い方
- 座禅の方法、調身・調息・調心
- 禅と実生活の関係
- 座禅ができるお寺ガイド
そんな本の中から学んだことをいくつか感想としてまとめます!
ちなみに座禅の座り方の3大マニュアルである調身・調息・調心、からだ、いき、こころを整える方法は僕の記事でもまとめています!だいたいは同じなので、座禅をやってみたいかたはご一読をオススメします!
座禅本を読んで学んだ⑤つのこと
感想を⑤つにまとめました。
- バイタリティがすごい
- 座禅はなんにもならないからいい!日常生活に軸を
- 我慢しなくたっていい!一日15分座禅
- 瞑想と座禅は違いますよって話
- 【重要】雑念との向き合い方、羊飼いと羊の話に納得!
詳しくどうぞっ!
感想①バイタリティがすごい
この本を書いたネルケ無方住職はドイツ人だったんです。少年時代はゲームクリエイターになりたかったそうなんですが、ドイツで行われた座禅会をキッカケ、禅に目覚め、京都大学に留学されたんだとか!バイタリティ過ごすぎっ!!
感想②座禅はなんにもならないからいい!日常生活に軸を
座禅ってどんな効果があるの?と聞かれることが多い住職。いつもこう答えているそう「なんにもならない」と。
- 人間の一生も結局は何かになるようなものではなくて、なんなにもならない一生をただ生きることが重要。
- 今の日本人に足りないのは、ただ生きることに自信を持つこと。
- 日常生活を車輪にたとえると、家族、仕事、友人……生活のあらゆる要素を車輪が支えている。その車輪がうまく回るためには軸が必要となる。軸となる自分の生きる姿勢が大事。それには座禅がいい。
- 座禅とは、鼻先にぶらさがったニンジン(「力」「効果」「幸福」)を追い求めることをやめること。今に向き合うこと。
感想③我慢しなくたっていい!一日15分座禅
なるほどなぁ、と思ったのは仏教の考え方に「煩悩」ってあるじゃないですか。中でも4大煩悩という煩悩四天王がいるらしいんですが、それが
- 我痴・・・自分がわからなくなること
- 我見・・・自分のエゴ・偏見を通してしか世の中を見れないこと
- 我愛・・・自分がかわいいこと
- 我慢・・・我慢すること
煩悩四天王の最後に、我慢があるんです。最初の3つは馴染みない言葉ですが、我慢ってそのままよく使う言葉です。そんな私たちの生活によく言葉でも登場する我慢。それって仏教の4大煩悩の一つだったんです!
我慢している自分に囚われていてはいけないということ。だから我慢して30分座禅した!我慢して仕事残業して頑張った!我慢大会頑張り自慢大会では、真に物事に向き合えていないということ。
だから座禅も無理なく続けられる長さから始めるのがいいそうですよ!
感想④瞑想と座禅は違いますよって話
よく座禅=瞑想と言われがちなんですけど、瞑想と座禅は違うということをネルケ無方和尚は語っています。
- 瞑想……座って、呼吸を数える。心の中で仏をイメージする。慈悲を祈る。無常を感じる。などなど
- 座禅……ただ、座る。座りきるのみ。出発点は「今ここ・この自分」であって、行き着くところも「今ここ・この自分」。それに気付き続けること。
少し禅の世界の話で難しいですが、座禅をするときに、効果効能よりも、この瞬間の自分と向き合うことが重要っていうことですね!結果として、効果効能というのはついてくると思うので、座禅の時は、今に集中しましょう!
感想⑤【重要】雑念との向き合い方、羊飼いと羊の話に納得!
この本で僕が一番、感心したところです!
座禅中ってすごい雑念が生まれるんですよ!自分ってこんな雑念だらけなのか!じゃあ日常生活中も当たり前になって気付かないだけで、雑念だらけだったんだって気付いてちょっとショックを受けましたよ。
座禅中、雑念との向き合い方を知りたい。雑念がなくなれば、日常生活ももっとうまくいきそうという悩みを抱えていたのですが、それの答えがこの本にありました!
【雑念は放っておくこと「羊飼いと羊の群れのたとえ」】(抜粋)
- 座禅中に浮かぶ様々な思いや感情は牧場でたわむれる羊の群れに似ている。
- 羊飼いは「私」。羊は「思い(雑念など)」
- 牧場では放っておけば、羊たちが柵を乗り越えて、大事に育てた花や野菜を食べてしまうかもしれない。山のほうに逃げ出そうとする羊もいるだろう。
- 羊飼いは、群れをいつも監視しないといけない。いつも柵で囲まないといけない。今、羊は何匹いるのか?白いのもいれば、黒いのもいる。いい子もいれば、悪い子もいる。
- 一番困った子は誰?それは、他でもない、羊飼いのこの「私」である。私が羊たちを管理しようと思えば思うほど、羊たちは暴れる。
- どう処置すべきか。それは羊飼いを一休みさせること。羊飼いがいなくなれば、羊たちもとたんに落ち着くのだ。
- でも、羊飼いがいなくなってしまうと、肝心な「私」はどうなる?どこにいけばいい?
- 牧場の芝生全体が「私」であり、牧場の上に広がる無限の空が「私の心」なのだ。群れに手を出さず静かにそれを見守る。羊は、しばらくは「私」の芝生の草を食べ続けるが、腹がいっぱいになったら羊たちも落ち着く。
- これが羊飼いを休ませれば、羊も休むという不思議なからくり。
- 羊飼いを使って、羊たちを無理に抑えてはいけない。
というお話なんです。だからと言って、羊の管理を完全に放棄するわけではないですよとも書いてあります。ちゃんとどんな羊がいて、どんな牧場でどんな空があって、すべてを知り、羊飼いから大地や空になりましょうということです。
つまり、どんな雑念や悩み、逆に幸せや喜びがあっても、それに囚われ続けずに、あることを知った上で、そのまま一度離れて、自然に受け入れてみること。そうすると、心は落ち着くんだよということだと思います。
まとめ、座禅本を読んで、座禅がさらにおもしろくなった
今回読んだ『ただ座る』ネルケ無方さんの本。とくに感想⑤での、人の心の中に浮かぶ様々な思い、雑念との向き合い方に納得しました!
座禅で、雑念と向き合うこと、思いを無理に管理しようとせず、ただ自然と受け入れ、見つめることで、心がスッと落ち着いてくる。羊のたとえすごくわかりやすかったです!
これって日常生活にもろ影響ある話ですよ!
- 座禅で毎日10分〜3、40分「なんにもならない」、ただ座っているだけをする。
- その座禅によって、毎日雑念を放っておくことをトレーニングできる。
- 結果、日常生活での雑念との向き合い方も変わる。
- 以前の自分より、頭と心がスッキリした!と体感できる。
- 仕事や人間関係などなど、スムーズに動ける自分になる。
出発点も到着点も同じ自分なのに、自分の中の「私」をどこに置くかで、日常って変わるんですね!自分の心を知り、動きが変わる、そうすれば、生活のいろいろなところで好循環が生まれそうです!座禅での雑念との向き合いかた、意識して続けてみたいと思います!
今回読んでみた『ただ座る』という本、学びたくさんありました!オススメです!読めば、もっと深イイ話がいっぱいありますので、是非読んでみてくださいね。
※【座禅の具体的な方法はコチラをチェック!】⇒【解説】座禅、はじめよう。座禅のやり方教えます!
※【医学的な座禅の効果についてはコチラをチェック!】⇒医学的な座禅について勉強した結果【うつ・ストレス・生活習慣病VS座禅】
という感じで。ではでは、いつもありがとうございます!